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【インタビュー】ネルケプランニングが子どもたちと描く「演劇の未来」

2026.06.11

ネルケプランニングが現在、力を入れて取り組んでいるプロジェクトの一つ、「WELCOME KIDS PROJECT」。今回は、プロジェクトリーダー・下泉さやかに、「WELCOME KIDS PROJECT」に込めた思いや、その取り組みについて聞きました。

下泉さやか(ネルケプランニング取締役 事業本部 本部長・プロデューサー)
早稲田大学時代にミュージカル研究会でオリジナルミュージカルの上演に没頭。その後、芸能プロダクションのマネージャーを経てネルケプランニングに入社した。「WELCOME KIDS PROJECT」のリーダーとして、「みんなで何かを作り上げることが楽しい」という原点の思いを胸に、演劇の魅力を次世代へ伝えている。


「WELCOME KIDS PROJECT」とは?

・子どもたちに「演劇への入口」を届けるネルケプランニングの取り組み
・「子ども向け」ではなく、「大人が観ても本気で楽しめる作品づくり」を目指す
・観劇支援だけでなく、制作体験ワークショップも実施


「子ども向け」ではなく、子どももウェルカムなプロジェクト

──まずは、「WELCOME KIDS PROJECT」が生まれた背景を教えてください。

自分の子どもとの触れ合いの中から気づきを得たことが大きかったです。在宅で仕事をする機会が多いのですが、舞台の本番映像をチェックしている際に、当時まだ未就学児だった子どもが、舞台『魔法使いの約束』や『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』といった大人向け作品にすごく興味を持ったんです。

「なんでこの人はこうしたの?」とキャラクターについて質問してきたり、メイキング映像を見て「この人とこの人は同じ人?」と役者さんに興味を持ったり。子どもは、こちらが思う以上に作品を受け取る力があるんだと驚きました。

ちょうどその頃、社内でも子育て中の社員が増えていて、「子どもたちと一緒に楽しめる舞台があったらいいよね」という話が出ていたんです。

──そこから、プロジェクトとして立ち上がっていったんですね。

はい。ただ、いわゆる“子ども向け”にはしたくなかったんです。親として子ども向けのイベントに連れて行った時、子どもが「楽しめているかな?」と、どうしても“親目線”になってしまいがちです。でも、大人も本気で楽しめて、子どもも同じように夢中になれる作品なら、帰り道の会話が「親と子」ではなく、「人と人」の会話になる。それって、すごく素敵なことだと思うんです。

私たち大人が「おもしろい」と思うものを本気で作る。その作品に、子どもたちも入ってこられる形にしたかった。だから、「KIDS PROJECT」ではなく「WELCOME KIDS PROJECT」という名前にしました。「私たちがワクワクするものに、子どもたちもようこそ」という意味を込めています。


目指すのは「子ども向け」ではない作品づくり

──「WELCOME KIDS PROJECT」を冠した作品を上演する時は、どのような工夫をされているのでしょうか?

先駆けとなった「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~では、科学実験を取り入れた参加型コーナーを作りました。その後、2022年11月に上演したミュージカル「Shuffle!〜まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』〜」では、上演時間を「90分以内」にするなど、子どもたちが集中して楽しめる工夫を取り入れました。子どもに静かなお芝居を長時間見せ続けるのは難しいので、歌やダンス、殺陣など、エンタメ要素もたくさん取り入れるようにしています。

これまでにもいろいろと工夫していますが、無限にやり方があるので、作品ごとに適したものを試していきたいと思っています。

参加型の科学実験を取り入れた「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~
小学校貸切公演を行ったミュージカル「Shuffle!〜まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』〜」


「演劇にはいろいろな仕事がある」ワークショップへの思い

──「WELCOME KIDS PROJECT」では、ワークショップも開催されていますね。

はい。舞台を観るだけではなく、「演劇にはいろいろな仕事がある」ということも知ってもらいたいという思いから、数日間をかけて、一つの公演をみんなで作り上げるワークショップを開催しました。

ワークショップでは、演技や歌だけではなく、「稽古場を作る」という制作も体験してもらいました。演劇って、舞台上だけで成り立っているものではありません。実際、歌ったり踊ったりすることには積極的ではなかった子が、制作の作業になるとすごく活躍してくれることもあって。「演劇の仕事」を知ってもらうことが、子どもたちの可能性を広げることにつながったらいいなと思っています。

2025年に実施した「WELCOME KIDS PROJECT 夏休み!オン・ワークショップ2025」の様子。劇中の舞台美術や衣裳だけでなく、稽古場内の貼り紙にいたるまで、すべて子どもたちが自ら制作しました。


「あの時が原点だった」と言われる未来へ

──「WELCOME KIDS PROJECT」を通して描いている未来を教えてください。

10年後、15年後くらいに、「あの時ワークショップに参加して、この仕事を目指しました」という子に出会えたら嬉しいですね。実際、昔から仲良くしていた年下の友人が、今は音響スタッフとして同じ現場で働いているんです。私が何かを教えたわけではないけれど、「こういう道もあるんだ」と思って後に続いてくれた。その存在が、自分にとってすごく力になっているんです。

誰かが誰かに力をもらって、また次の誰かにつながっていく。そんなふうに関係者としてでもお客さまとしてでも、「演劇」というバトンが続いていってくれたらいいなと思っています。


WELCOME KIDS PROJECT 夏休み!オン・ワークショップ 2026
2026年6月23日(火)12:59までエントリー受付中!!
期間 2026年7月21日(火)~7月26日(日)
会場 東京都内スタジオ
講師 末原拓馬 わかばやしめぐみ 奏夢
特別講師 美木マサオ 飛田紗和
スタッフ 音響 前田規寛 照明 木村奏太
対象 小学1年生~中学3年生
定員 30名程度
参加料金 無料

この夏、学校や学年の違う仲間たちと一緒に演劇をつくってみませんか?
WELCOME KIDS PROJECT 夏休み!オン・ワークショップ2026 詳細

本インタビューの完全版は、演劇総合情報サイト「エンタステージ」にて公開されています。
あわせてぜひご覧ください!

エンタステージ
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